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【嵐】シングル「I’ll be there」レビュー

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2017年4月19日、嵐の51stシングル「I’ll be there」がリリースされた。

3月22日放送の「FNSうたの春まつりで」初披露されたこの曲、フジテレビが今後の月9の命運を握るドラマ「貴族探偵」の主題歌であることでも話題になっている。ドラマのほうは、どうやら一般視聴者よりも原作ファンの方が熱烈な盛り上がりをみせているらしい。

今作で51枚目となる嵐のニューシングルは相葉雅紀主演フジテレビ系月9ドラマ「貴族探偵」主題歌。

ドラマのミステリアスな世界観をそのままに、ダイナミックで華やかなメロディーに彩られたクールな楽曲を、魅惑的な5人が歌い上げる、まさに大人の嵐を感じさせる一曲となっております。

I’ll be there | 嵐~ARASHI~ オフィシャルサイト

それでは通常盤収録曲をレビューしていく。

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I’ll be there

作詞:Goro.T、作曲:Fredrik “Figge” Bostrom・佐原康太、編曲:佐原康太・metropolitan digital clique

フジテレビ系月9ドラマ「貴族探偵」主題歌

曲構成

 イントロ

 Aメロ|Bメロ|1サビ

 Aメロ|Bメロ|2サビ

 間奏

 Cメロ|大サビ

 アウトロ

 

作曲は近年のジャニーズ楽曲に頻繁にクレジットされるFredrik “Figge” Bostrom氏*1と佐原康太氏*2の共作。全編にブラスサウンドが鳴り響くジャズテイストを取り入れたキャッチーな一曲である。

嵐のお家芸とも言えるユニゾンはもちろん、随所にコーラスワークがふんだんに活かされており、トラックとボーカルの双方が殺し合わずに良さを引き出し合っている。

AメロBメロはワンフレーズごとに1人ずつ歌い回していくことが多い嵐。だが嵐のドラマ主題歌では、出演しているメンバーを主題歌でもメインに据えていることが多く、この曲もその傾向がある。この「I’ll be there」では、ドラマや歌番組で流れることが多い1番に相葉の歌割が多めに配分されている。1番Aメロの歌割は(相葉→二宮→相葉→櫻井)と、相葉に2フレーズ歌割がある。ちなみに2番はAメロ(松本→大野→櫻井→二宮)からBメロ相葉というオイシイ流れになっている。

相葉の哀愁や儚さを帯びた歌声がジャズテイストの楽曲と非常に相性がいい。それでいて他のメンバーとのパート回しも流れがよく、誰のパートになっても「あれ?」と思わせる変な違和感がない。ここにこそ嵐の地力の高さを感じさせる。だからもうAメロの時点で「勝訴」なのである。

 

unknown

作詞:Macoto56、Rap詞:櫻井翔、作曲:AI Swettenham・HIKARI、編曲:吉岡たく

曲構成

 イントロ

 Aメロ|Bメロ|1サビ

 Aメロ|Bメロ|2サビ

 Cメロ|Dメロ|Cメロ

 アウトロ

 

ゆったりとしたテンポに乗っかる漂うようなサウンドが、リリース時期である春~初夏に聴くのにちょうどいい緩さというか気だるさをまとっていて心地いい。

口ずさんでみるとわかるが、メロディが音程・リズムともに歌うには難易度が高く複雑に作られている。A面に来る曲はとにかく売れる曲でなければならないので、キャッチーなメロディーや聴いてもらえるような仕掛けのサウンドにしていることが多い。しかし、カップリング曲は雑に言ってしまえばA面のオマケのようなものであるので、「親しみやすい曲」ではなく「聴かせたい曲」をやりやすい。そう、この曲は圧倒的に「聴かせる」に寄って作られているのである。

Aメロにおいて下がる音がラップのように歌われていたり、CメロがDメロのラップを挟んで2回出てきたり、カップリングだからこそできる指向の曲に仕上がっている。

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Treasure of life

作詞:Tutti、作曲:Erik Lidbom・Simon Janlöv、編曲:Simon Janlöv

曲構成

 イントロ

 Aメロ|Bメロ|1サビ

 Aメロ|Bメロ|2サビ

 Cメロ|Dメロ|大サビ

 アウトロ

 

この曲カップリングってもったいなさすぎでは??アルバムの後半に入れられるべきハイクオリティ楽曲すぎて混乱が止まらない。コンサートでもセットリスト落ちしたら各方面から恨まれる系の曲でしょ…。

特にAメロの半音上がるコード進行が個人的好みすぎて心のハイスコアを叩き出したことをここにご報告しておく。(?)

グループで歌うことは、「必ずしも自分の歌いやすいキーで歌えるわけではない」という弊害がある。それでも嵐はユニゾンで歌うことを諦めなかったことによって、大野に引っ張られる形で全員の歌唱力が底上げされた。そこから松本の低音ハモリや相葉のファルセットといった別路線の開拓にも成功している。

どうしてこんなことを言っているのかというと、1番Aメロを松本→櫻井→相葉→大野、Bメロを二宮と歌いつなぐ歌声と歌い方が、数年前とは比べものにならないくらい安定感を増していて驚いたからである。

Dメロの櫻井→松本→大野のリレーも至高である。松本の「刻んでゆこう」の伸ばしから間をおかず大野のフェイクにつなげるとか天才の所業としか思えない。ホント最高だから四の五の言わず3分18秒から再生して聴いてくれ。もう語彙力が底をついたからとにかく聴いてくれ。

 

総評

嵐ともなれば、ファンのみならず世間からの高い期待に応え続けなければならないという高いハードルが課せられていると思うのだが、それをしっかり・きちんと超えてくるあたり嵐の高いポテンシャルと制作スタッフの優秀さを思い知らされる。

平均年齢が30代なかばに入り、より大人のグループになっていくであろう嵐。この2017年の楽曲面はどんな変化を見せてくれるのか、気は早いがアルバムが楽しみである。

 

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*1:Kis-My-Ft2「I Scream Night」「Tonight」、Sexy Zone「CHA-CHA-CHAチャンピオン」など

*2:A.B.C-Z「NATURALLY」

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