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【亀と山P】シングル「背中越しのチャンス」レビュー

KAT-TUN
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亀梨和也と山下智久が12年ぶりに連ドラ共演&ユニット再結成――。ジャニーズ史のみならず日本の音楽シーンにもその名を残した二人が2017年に再び動き出した。

亀梨和也と山下智久のスペシャルユニット “亀と山P”の12年ぶりとなるシングル「背中越しのチャンス」の発売が決定致しました!

表題曲「背中越しのチャンス」は、亀梨和也主演・山下智久出演の日本テレビ系土曜ドラマ「ボク、運命の人です。」主題歌。“青春アミーゴ”からおよそ12年、それぞれの道で互いに成長し、再びユニットを組むことになったその必然性と、聴く人の心に残る懐かしさが印象的な、今の2人だからこそ表現できる明るく、そして温かな楽曲です。

背中越しのチャンス | J Storm OFFICIAL SITE

今回は、亀梨・山下それぞれのソロ曲が収録された初回限定盤2をレビューする。

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初回限定盤2

背中越しのチャンス

作詞・作曲:KOUDAI IWATSUBO、編曲:石塚知生

「青春アミーゴ」から12年、それぞれ酸いも甘いも乗り越えてきた二人が歌うからこそ響いてくるハッピーソング。イントロのギターソロにブラスサウンド、ストリングスが絡んでくる時点でもうハッピー。

 

12年ぶりの亀梨・山下のユニット復活の表題曲にここまで明るいポップスを持ってきたことは、意外なようで必然的なものだったのかなと思う。

2017年に「青春アミーゴ」のような歌謡曲テイストの曲をやってもそれは「修二と彰」の世界線をただ引きずっていることになる。今回は「ボク、運命の人です。」という全く別物のドラマの主題歌をやるにあたって、ユニット名も「亀と山P」になり、より等身大の曲を歌うことがとてもしっくりくる。

 

とはいえ発売3週目で2005年度年間1位となり、売上枚数160万枚超の「青春アミーゴ」という怪物ソングの存在は大きい。通常盤のカップリングには「青春アミーゴ」のアンサーソングとして、「青春アミーゴ」と同じ作詞家を迎えた「逆転レボルシオン」が収録されている。「青春アミーゴ」と地続きの世界観を楽しみたい方には通常盤を猛烈にオススメしたい。

 

話は背中越しのチャンスに戻る。

AメロBメロCメロは、ストレートに言えば好きでも嫌いでもないというのが正直なところw なんでかなーと考えたら、1番Aメロ・Bメロは亀梨・山下のそれぞれのソロパートを楽しむための時間だからだという結論に行き着いた。

亀梨・山下単体だと歌声が違いすぎるのに、2人合わさると「亀と山P」という1本の歌声としてうまく混ざり合っているのが不思議でならない。したがって、1番サビを聴いた後に来る2番Aメロのユニゾンが「これだよこれ」という収まりの良さを増長させているのだろう。

 

サビで「何回でも」というフレーズが多用されているのだが、これがとてもキャッチーで耳に残る。サビなのにまろやかな耳あたりなのはJストクオリティのマスタリングゆえだろう。ボーカルとオケをガチャガチャさせずにまあるく仕上げた音は、不特定多数に広く聴かせるにはもってこいである。好みは別れるとは思うけど。

 

恋愛とか結婚の形の多様化が受容されるようになった一方で、人を好きになること自体にも難しさや諦めを感じてしまうということも表面化してきた昨今。そんな2017年を生きる我々に「恋をしよう」「君に好きだとちゃんと言う」と投げかけてくるのが「背中越しのチャンス」である。スーパー・ハッピー・ポジティブ・ソングはただ楽しいだけではなく、自分と相手と向き合って生きていくことの尊さまで説いているのだ。

 

 

~Follow me~(Vocal:亀梨和也)

作詞:亀梨和也、作曲:Chris Wahle, CR、編曲:Chris Wahle, 吉岡たく

出だしの1音目からこちらの予想を裏切ってくれた、激しめのEDMソング。

亀梨ソロといえば近年はしっとりとしたミディアム~スローのバラードのイメージだったので、久々に血が滾る感じの曲調を仕掛けてきたのがホントに「してやられた」。降参である。

作曲のChris Wahle氏は玉森裕太ソロ「ALIVE」や有岡・八乙女・薮の「UNION」を、CR氏は二階堂・千賀の「Double Up」をそれぞれ手がけている。EDM系だからというのもあるが、日本のアーティストよりもK-POP系への楽曲提供が多い両氏である。

ヘビーなサウンドと挑発的な歌詞で熱に浮かされそうになるのだが、一番印象に残るのは「ノRiノRi On  Que ri Que rico」という呪文のようなフレーズ。

「Que rico」はスペイン語で「なんて素敵な」という意味だが、ちょっといやらしい意味でも使えるので、要は「きもちぃ~~」ってことを表していると取っていいだろう。亀梨くんとんでもなくえっちな歌詞書いたな…。

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BIRD(Vocal:山下智久)

作詞:山下智久、作曲:Greg Bonnick, Hayden Chapman, Adrian Mckinnon, Takuya Harada、編曲:LDN Noise

来たよ!山Pのトロピカルハウス曲!!ジャニーズにもトロピカルハウスの波が押し寄せているのが、このひと月で予感から確信に変わった。

いろんなジャニーズにトロピカルハウスやってほしいと思っていたけど、ワーナー所属の山下智久がJストから発表したってのがアツい。これを機に今年楽曲をリリースするジャニーズ(特に若手)はみんなトロピカルやったらええんや…。個人的には菊池風磨に一番やってほしい(言霊)。

作曲のGreg Bonnick・Hayden Chapman・Adrian Mckinnonの3人と編曲のLDN noiseは、Kis-My-Ft2「One Kiss」にも参加している。クレジット見て楽曲聴いて納得の布陣である。

山Pの無機質で鼻にかかった歌声は、「背中越しのチャンス」よりも断然こっちで活かされている。感情を入れないといけないような曲よりも、「無」で歌ってもサマになる曲のほうが相性が良いのである。

歌詞もしっかりまとまっているし、この曲目当てで初回限定盤2を手に入れる価値があると言えよう。

 

SUPER FUNKER!!

作詞:藤原優樹、作曲:Dailydose、編曲:Elapse, John Napoléon, TAKAROT

もはやJストの十八番になってきたファンクを亀と山Pでやったらこうなりました、という曲。合間合間に「Give in to me!」と挟まれたり、Bメロにラップが来たり、せわしなく言葉が畳み掛けられていきながら曲が進行していくのが小気味よくて気持ちいい。

このシングル1枚で、ポップス・EDM・トロピカルハウス・ファンクとジャンルの違う4曲を楽しめるお得感に感謝するのと同時に、どんなジャンルの曲も歌いこなすことを求められるジャニーズアーティストってすごいな、っていう語彙力のない感想。

 

おわりに

ユニットを再結成し、ソロ曲・カップリング曲を含めて6曲を一気に発表した亀と山P。亀梨はKAT-TUNとして、山下はNEWS脱退を経てソロとしてそれぞれ地力をつけての再結成となったわけだが、2人とも本筋ではしばらくリリースが遠のいているのでぜひとも今年中にKAT-TUNには3人で再始動してほしいし、山Pの新譜を早く聴きたい。

それを後押しするのに十分な出来の良さであるのは間違いない、シングル「背中越しのチャンス」であった。

 

「青春アミーゴ」のアンサーソング「逆転レボルシオン」と亀梨・山下の共作曲「Forever Summer」は通常盤に収録されている。

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